検査内容と設備について

骨密度測定検査Bone density measurement inspection

超音波を用いてかかとの骨の超音波伝導速度を測定します。エックス線被爆がないので、妊婦の方も検査可能です。かかとには海綿骨が多く含まれています。
海面骨とは、骨の内部にあるスポンジ(海綿)のような構造をした骨のことで、血液中のカルシウム濃度を調節する役目もあり、カルシウム不足が続いたり骨粗鬆症にかかると最初は海綿骨から減っていくといわれています。
このため、かかとの骨密度測定検査は、骨粗鬆症の初期変化に対応します。
当日申し込みで受診できます。

動脈硬化検査Arteriosclerosis inspection

仰向けに寝た状態で両腕・両足首の4ヶ所にカフ(血圧計)を巻き、胸に心音を拾うマイクをつけ、血圧と脈波を測定します。
痛みはなく、血圧測定と同じ感覚でできる5分程度の検査です。動脈硬化(血管の老化など)の度合や早期血管障害を検出することができます。
高血圧症・脂質異常症・糖尿病をお持ちの方、ストレスが多い・喫煙・しびれなどの症状がある方にお勧めします。
当日申し込みで受診できます。

経膣超音波検査Transvaginal ultrasonography

経膣超音波検査
膣内に超音波装置を挿入し画像として写し出す検査です。短時間でほとんど痛みもなく子宮頚がん検診と同時に受けられます。
卵巣腫瘍(卵巣がんを含む)・子宮筋腫・子宮内膜症・子宮頚がんなどに有効です。
年に一度、子宮頚がん検査の際にあわせて検査されることをお勧めします。
当日申し込みで受診できます。

HPV検査(ヒトパピローマウイルス検査)HPV inspection

将来子宮頸がんになる可能性の指標になる検査です。
子宮頸部細胞診+HPV検査の併用で全がん病変のほぼ確実な発見が可能となります。
※HPV検査は30歳以上の方にお勧めします。
子宮頸部細胞診検査と同一容器で検査できる為、婦人科検診検査当日であれば追加検査が可能です。

乳がん検査Breast cancer examination

マンモグラフィー

乳腺専用のエックス線装置を用いたレントゲン検査です。
乳房を片方ずつプラスチックの板にはさみ圧迫して撮影します。触診では発見できないしこりや石灰化のある小さな乳がんの発見に適しています。乳房をはさむので痛みが生じることもありますが、なるべくリラックスして力を抜くことで痛みが軽減されます。
レントゲン検査のため、妊娠中の方は基本的に受けられません。

乳腺超音波検査

胸にゼリーをぬり、プローブ(探触子)をあてて検査します。放射線を使用しないため妊娠している方も安心です。乳腺密度に影響しないため、乳腺が密な若い方にも適しています。
また、当院ではエラストグラフィーを導入しております。エラストグラフィーとは、超音波検査でしこりの硬さを画像化する、世界初の技術です。
力を加えたときに柔らかいものであれば大きな変形を生じますが、硬いものであればほとんど変形しません。その変形の程度を色で表したものがエラストグラフィーです。
実際には、探触子を胸にあて軽く上下させるだけの検査です。
これまでの乳がん研究では、がんは硬いと考えられますのでしこりの硬さを知ることは診断の1つの重要な情報となります。
要予約
※予約枠に限りがございますのでご了承下さい。

胃内視鏡検査(経口のみ)Endoscopy

大人の小指ほどの太さのスコープを口から挿入して、食道、胃、十二指腸を観察する検査です。
先端に内蔵されているCCD(ビデオカメラ)で画像をモニターで観察し、同時に写真を撮ります。
当日は胃の粘液や泡を除去するお薬を服用後、のどにゼリー状の麻酔をします。検査時間は5分から10分程度ですが、前処置としてのどに麻酔をかけるなどの処置を行うため、20分程度のお時間を要します。検査の間はのどにものが挟まった感じがあります。体に害のない安全な色素を散布し、詳しく観察することもあります。必要に応じ、胃の粘膜の一部を採取し(生検)、組織検査をする場合もあります。
事前予約が必要な検査です。
当院ではオリンパス社最新機器を導入し、高解像度レンズを使用したスコープを使用しています。NBI(Narrow Band Imaging)という特殊光を用いて、粘膜の微小な血管や腫瘍の模様を強調してより詳しく観察し、小さな病変でも見落とさず発見できる新技術を搭載しています。
要予約

LOX-index(ロックスインデックス)LOX-index

将来の脳梗塞・心筋梗塞の発症リスクを評価する血液検査です。
動脈硬化の初期段階は、超悪玉コレステロールLAB(酸化変性LDL)と超悪玉コレステロールの担い手であるsLOX-1が結合することにより起こると考えられています。
そのため、LABとsLOX-1を測定・解析することで動脈硬化の初期段階を捉えることができます。
検査結果で脳梗塞・心筋梗塞のリスクがあれば予防策として、早い段階からリスク回避していただけます。
当日申し込みもできますので、是非この機会にオプションでお受けください。
※妊娠中の方は検査数値が高くでる傾向があり、検査をお受けできません。
※風邪・関節リウマチの方は検査数値が高くでる可能性がございます。